近年盛り上がりを見せているボタニカルアートの歴史は長く、学術的な記録を目的としたものに芸術性が加わって生まれました。
現在では多くの人がゼンタングルやボタニカルドローイングを楽しむ中で、普段の趣味のイラストや植物画にもう一工夫したいと考えている人も多いの絵は無いでしょうか。
当サイトでは、以前ドローイングペンでの陰影のつけ方としてクロスハッチングという方法をご紹介しましたが、今回は水彩絵具を使ってゼンタングルやドローイング、イラストに色を付けてみることをおすすめしたいと思います。
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ボタニカルアートを水彩画でやるならホルベインの「ボタニカルアートセット」がおすすめ

植物画を多く描く私が最初に水彩絵具で着色をしようと思った時に、花びら、葉、茎、木の枝や幹を塗るのに必要な色は何色なのか全く見当もつきませんでした。
葉に使う緑や茶色、オレンジ系に黄色も、、となると曖昧ですし、いざ画材店に行くと水彩絵の具のカラーバリエーションはとても豊富で、黄色ひとつとっても10種類以上ありました。
あれこれ選んでいるうちに、同系統の色をいくつも選んでいて、実際にどのような違いがあるのかもわからないまま気が付くと35種類も買い物カゴに入っていました。
「ボタニカルアートで植物を描くのに、基本的に使う色で必要最低限の絵具が欲しい」
そう考えて調べてみると、四季折々の植物を描くための「ボタニカルアート24色セット」が有名なホルベイン社から発売されていました。
ボタニカルアート24色セットに入っている色の種類

このボタニカルアート24色セットに入っている色の種類は下記の通りです。
- カーマイン
- オペラ
- バーミリオン ヒュー
- レモン イエロー
- イミダゾロン イエロー
- パーマネント イエローディープ
- オリーブ グリーン
- リーフ グリーン
- パーマネント グリーン No.1
- ビリジャン ヒュー
- フーカス グリーン
- サップ グリーン
- ターコイズ ブルー
- セルリアン ブルー
- ピーコック ブルー
- ウルトラマリン ディープ
- プルシャン ブルー
- パーマネント バイオレット
- キナクリドン バイオレット
- イエロー オーカー
- ロー アンバー
- バーント アンバー
- アイボリ ブラック
- チタニウム ホワイト(オペーク ホワイト)
この名前だけでは、どの様な色なのかはっきりわからないと思うので、下記のリンクにカラーチャートがあるので名前を照らし合わせてみてください。
ざっくり色系統でまとめると、
- 赤系(ピンク・オレンジ含む) :3色
- 黄色系 :3色
- 緑系 :6色
- 青系 :5色
- 紫系 :2色
- 茶色系 :2色
- 黒系 :1色
- 白系 :1色
という感じで、緑系、青系、黄色系が多く選ばれているセットです。
ホルベインの透明水彩絵の具がおすすめの理由

ホルベイン(holbein)の水彩絵の具は1946年に発売が開始されており、長い歴史があります。
実際の使用感は、絵具の伸びの良さと発色の良さが特に気に入っています。色の透明度も高いので、私のようにアウトラインを鉛筆やドローイングペンで描いている人にとっては、絵具を置いた下から線画がくっきり浮かび上がってくるのでとても使いやすいです。
実際にホルベインの水彩絵具「ボタニカルアートセット」を使ってみた

私がこの時に描いていたのは、約1か月後に生まれてくる予定の第2子のための絵でした。
青い鉱石の中にある花に包まれた胎児をイメージして描いた線画に、水彩絵具で着彩をしたいと思い、このホルベインのボタニカルアートセットを使用しました。

青の発色がとてもきれいで、内側の黄色っぽい鉱石に使った黄土色っぽい「イエローオーカー」も、と絵も綺麗な色になってくれました。
作品の完成図やその他の制作過程は私のInstagramをご覧ください。
まとめ

今回は、ボタニカルアートを描く方におすすめの水彩絵の具として、ホルベインの透明水彩絵具「ボタニカルアート24色セット」をご紹介しました。
植物の線画やゼンタングルに色を付けるときにどの絵の具を選べばいいかわからない方には、一番おすすめできる絵具セットです。
是非あなたの線画に鮮やかな透明水彩絵の具の色をのせてみてください。
私の作品や制作過程などの情報は「Instagram」で公開しています。
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一緒に水彩画を沢山描いて楽しみながら上達しましょう!
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