海外からの仕事が欲しいアーティストはBehanceを使おう!

Behance

現在では、どんな人でも自分の絵をネット上に公開して、絵を見た人からの反応を得ることが容易になりました。クリエイターにとって、自分の作品を世界中の人に見てもらえるチャンスが広がり、そこから仕事につながる可能性も増えています。

そんな中で、海外から仕事をもらうためにクリエイターが登録すべきウェブツールとして「Behance」があります。

実際、私もBehance経由で何度も仕事の依頼を受けており、特に「書籍への掲載」「メディアインタビュー」の依頼は、日本よりも海外からくることが多い印象があります。

今回は、Behanceを始める前に知っておくべき、アーティストがBehanceの利用するメリットについて解説します。

Behanceって何?読み方は?

behance

Behance(読み:ビハンス)は、PhotoshopやIllustrator等のソフトを制作しているAdobe社のオンラインポートフォリオサイトです。

クリエイターやデザイナーが、Behance内に自身のギャラリーを作り作品を掲載することで、ポートフォリオとして扱うことが出来ます。

以前こちらの「イラストレーターに独学でなるために最低限必要な3つのこと」の記事で書きましたが、世界中のデザイナー、クリエイター、そして作品を扱う広告代理店やデザイン会社のほとんどがAdobe社のソフトを使っています。

そんな人たちが、Adobeのソフトを使って仕事をしている人たちのハイクオリティな作品が世界中から集まっているのがBehanceです。(※作品は必ずしもAdobe社のソフトを使う必要はありませんが、登録するためにAdobeのアカウントを作る必要があります。)

Behanceの特徴とは?

ペンタブ

BehanceがInstagramやtumblr等の画像をUPしやすいSNSと違うと感じているのは、「仕事へのつながりやすさ」というポイントです。

例えば、Instagramでフォロワーが10,000人いる人と、behanceでフォロワーが1,000人いる人では、後者の方が仕事につながりやすいでしょう。Behanceのユーザーは、ほとんどがクリエイターとアート関連の業界の人なので、一般の人が誰でも使えるInstagramやFacebookとは評価の質が違います。

あなたがクリエイターとして自分の実力を試したい場合、Behanceを使って作品を公開することで、同じ業種の方たちの反応が見れるので、自分の作品への厳しい評価を見ることが出来ます。

世界中の同業者たちが評価をし合い、その中からコラボレーションの話をもらったり、仕事の話が舞い込んでくる「クリエイター専用のウェブツール」なのです。

なぜクリエイターはBehanceを使うべきなのか?

behance illustration

1.作品次第では海外からの仕事の依頼が来る

Behanceの利用者には「クリエイター」「クリエイターを探している人の2種類がいます。

自分の作品につく評価をたどると、自分同様に多くの作品を公開している人はクリエイターであることが分かるのですが、一方で全く作品を投稿せずひたすらフォローを繰り返しているアカウントもあります。こちらは、クリエイターというよりも「クリエイターを探している人」である事が分かります。

私の経験上、Behance経由で仕事のオファーをくれるのがそのようなアカウントからで、Behanceを続けていると、世界中から仕事の依頼が来る可能性があります。

良質な作品を公開するクリエイターが多くひしめき合っているBehanceには、アーティストを探している人がたくさん集まるのです。

私がBehance経由で着た依頼の1つが、中国の出版社からの作品掲載依頼でした
>>>「書籍 magic of LinesⅡ

「細密画を描いているアーティストに声をかけていて、細密画のコンピレーションブックを出版するので是非作品を載せさせてほしい」

という連絡をBehance経由でいただき、何度かやり取りをしながら作品を載せてもらいました。

Behanceに作品をUPしているとこのようなチャンスが舞い込んでくることがあります。

2.作り込まれたポートフォリオデザインで見栄えが良い

私は自身ウェブサイトに必ずしもポートフォリオのようなギャラリーが必要だとは考えていない理由の一つとして、Behanceのような既に作り込まれたポートフォリオサイトがあるからというものがあります。

自身のサイトで絵を売る場合はBehanceでない方が良いですが、もし作品集としてポートフォリオサイトを持ちたい場合はBehanceを使えば十分だと思います。(私自身もBehanceをポートフォリオとして使っています。)

海外のクリエイターもポートフォリオサイトとしてBehanceを使っているのをよく見かけますし、就職活動の時などにデザインやイラストのポートフォリオサイトのリンクの提示を求められた場合でも、Behanceは有効であると言えるでしょう。

3.Behanceでの高評価は信頼性が高い

 

Behanceで得られる評価やフォロワー数の数は、下記のような理由からその他のSNSに比べて評価の信頼性が高いと言えます。

  • Likeを購入したり、スパムのような活動がほとんどない(できない)
  • behanceを使っているのはプロクリエイターやアート関連企業の人が多い

Instagramをやっているとよく見かける、フォローを目的に無作為にLIKEを押してくるようなスパム行為をするアカウントを見かけます。

Behanceではそのようなスパム行為やフォロワー数のかさ増しが無いため、アカウントの評価は周囲からの正当な評価であると言いやすいのです。

また、前述したようにBehanceはほぼ同業者のユーザーしかいないため、一般の素人の評価が混じりにくく、Behanceで評価されている人は同業者(クリエイター)からも評価されていると言えます。

ここでも高評価をもらえるように頑張ることで、仕事につながりやすくなるともいえます。

実は、Behanceで高評価をもらいやすくするためにはコツがあるのですが、それについては別記事の「Behanceで高評価を得るためのコツとは?」でお伝えしてますので、あわせてご覧ください。

4.世界中のクリエイターのポートフォリオが見放題

Behanceを使っていると、ものすごく高評価を受けているプロジェクトを見ることが出来ます。

その作品が素晴らしいクオリティであることは勿論なのですが、ごくまれに作品のクオリティよりも「ポートフォリオとしての完成度」がとても高くて高評価につながっていると思われるプロジェクトを見かけることがあります。

一連のプロジェクトを通して自分の仕事や作品制作過程を紹介する時に、完成画像を一枚張り付けて「この作品は~~」と文章でつらつらと書き綴っても評価は伸びません。

高評価を受けているプロジェクトは、見出し冒頭の説明文作品制作過程(ラフ、トレース、印刷の様子、完成図、クライアントの下で使用されている様子)等を、細かくレイアウトしているものが多いです。

どのような情報をプロジェクト内に記載すると評価が高くなるのかという勉強になるという点でも、Behanceはとても参考になります。

プロクリエイターのポートフォリオが見放題と考えれば、自分にまだUPするほどの実力や作品の数が無くても、Behanceに登録するだけの価値はありますよね。

5.ハイクオリティの作品を見て刺激をもらえる

私が初めてBehanceを利用した時、クオリティが高い作品しか載っていないのでとてもワクワクしたのを覚えています。

世界中のクリエイターの作品を見ることが出来て、自分もその中で作品が評価されるようになりたいというモチベーションにつながりました。

自分の作品を投稿せずとも、どのようなクリエイターが活躍しているのかをBehanceで見ることは、必ずプラスになると思います。

まとめ

今回は、私がBehanceをクリエイターにお勧めする理由と、Behanceの概要についてお伝えしました。

日本国内のみならず、海外からも仕事を得たいと考えている方は、是非Behanceに登録してみてください。

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