水彩画で葉っぱをリアルに描く方法|植物の描き方:ポインセチア

水彩画で葉を描く方法

こんにちは、Noah’s ARTです。

水彩画で植物を描くときの重要なパーツに「花」「葉」「茎・蔓」などがありますが、特にボコボコとした質感の葉をリアルに描くのは憧れだったりします。

葉脈が縦に平行に入っているものから、不規則にいりくんだ複雑なものまであり、その表現が上手くできれば植物画の面白みもぐっと増します。

本記事では、私がクリスマスシーズンに向けて制作している「ポインセチア」の葉を描いている工程をInstagramにUPしたので、その動画をもとに描き方を解説したいと思います。

ポインセチアの葉っぱは、前述の感じで言うと「葉脈が入り組んだタイプ」の葉っぱなので難易度は高め。

でも、それっぽく見える方法をお伝えするので、是非試してみてください!

葉脈が入り組んだ葉っぱを水彩画でリアルに描く方法

 

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まずは上のInstagramの投稿をご覧ください。一枚目の画像は完成形、二枚目はタイプラプス動画で約1時間半くらいの制作過程を30秒強に縮めたものです。

投稿のキャプションには英語でそれぞれの工程について書いていますが、日本語での解説はこちらのブログで行います。描き方や絵具の質問に関してはこのブログのコメント欄は閉じてるので、是非Instagramをフォローいただいて、そちらのコメント欄でご質問ください!

リアルな葉っぱを水彩画で描く方法とその手順

1.ウォッシュを塗る

水彩画 wash
まずは下塗り(ウォッシュ)をします。基本的には葉の中で最も明るい色に合わせて薄く色を塗りますが、特に光が反射して色が飛んでいる個所には「極薄の青」を塗るといい感じに光が反射した雰囲気を出せます。

上の写真では青と黄緑のグラデーションのようになっていますが、光が反射している場所は薄い青色の場所です。

このウォッシュの段階では葉脈の位置はほとんど気にしていません。

2.細い葉脈の位置を分かりやすくする

下書きの時点で全ての葉脈を描く必要はありませんが、ウォッシュを塗った後に薄めのグリーンで複雑に入っている葉脈を少しだけ意識しながら隙間を開けて塗っていくことで葉の表面の凹凸を表現していきます。

葉っぱ 水彩画
上の画像は動画とは別の葉ですが、薄い緑で細かく余白を残しながら描いているのが分かると思います。この後に濃い部分をしっかりと塗っていくと、葉の左側の濃く塗られているような質感になっていきます。

3.葉の中で最も濃い部分を塗る

葉 リアル 水彩画 描き方
上の画像を例にとると、ひとつ前の工程で薄い緑で葉脈を残しながら塗ったのが乾いたら、葉っぱの中でも最も濃い部分を重ねて塗っていきます。

凹凸のある葉では、太い葉脈のそばなどへこみが生じる部分が陰になりやすく濃くなるので、その部分をよく見て正確に描いていきます。この時にせっかく白く残した個所や、光が反射している明るい部分を塗りつぶしてしまわないようにしましょう。

あくまで、陰になる部分を強調するために塗ります。

また、この段階で最も濃い色を塗ることで、その後に中間色(葉脈など塗らずに残した最も明るい部分と、この過程で塗ってる最も濃い部分の間の色)のバランスをとりやすくなります。

立体感があるモチーフの描き方のコツは、最も明るい部分と最も暗い部分を早い段階でハッキリさせて、その中間の色をバランスをとりながら埋めていく方法だと思っています。

4.中間色を塗りながらトーンを調節して塗り進める

水彩画 植物 葉
InstagramでUPしたタイムラプス動画を見ていただくと、濃い色を塗った後にかなり水っぽいグリーンでざーーっとウォッシュのように塗っていると思います。

濃い色で塗った部分が完全に乾いてから行うのがポイントなのですが、これをやることで葉の統一感がとれて必要以上に明るく残されていた部分に色が入り、これまであからさまに明暗が発揮ししていた部分が上手くグラデーションのようにつながります。

この時に、光の反射などで塗らずにいた部分はそのまま色を入れないことと、太い葉脈などは塗らずに残すようにします。一方で、工程2の段階で微妙に残した細い入り組んだ葉脈は塗りつぶしてしまう事で、目立たない位に薄く残った葉脈が出来上がります。これで一気に不自然さが消えて、リアルな葉っぱに近づきます。

そして最後に、もっと濃くしたい部分が表れてくるはずですので、再度ディテールを整える感じでバランスをとっていけば完成です。

まとめ

様々なタイプの葉っぱがある中で、今回は葉脈が複雑に入り組んでいて立体感や厚みを感じられる葉の描き方をご紹介しました。

複雑な葉の葉脈はどこから手をつければいいか迷いがちですが、今回ご紹介した順番で描けばそれっぽく描けるようになります。

Instagramでご紹介した動画はタイムラプスなのでそれぞれの工程を見るには少し早すぎますが、引き続き水彩画での植物の描き方の参考になるような投稿をしていく予定ですので、宜しければ引き続きご覧いただければと思います。

何かご質問がありましたらInstagramのコメントにてよろしくお願いします。

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