水彩画初心者が絵の上達を早めるためには道具に投資をしよう!

水彩筆

こんにちは、Noah’s ARTです。

これまでは主にインクを使った植物の細密画が主なツールだったのですが、私は2020年に入ってから「透明水彩」を使った植物画にチャレンジするようになりました。

作家が画材を変えることはよくありますが、私の場合はモノクロペン画から筆を使ったカラフルな水彩画に移行するにあたって、ほぼゼロスキルからのスタートになったわけです。

 

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※水彩画を始めて1か月ちょっとの絵。多少マシになったけどまだまだ下手

植物画自体はずっと書いていましたが、このペン→筆の変更はとても大きなもので、使いこなせるようになるまで相当時間がかかる可能性がありましたが、これまでの経験から一つだけ確信めいたものがありました。

それは「早く上達するためには道具は最初から良いものを使った方が良い」という自分なりのルールです。

このルールは特に「水彩画に関してはめちゃくちゃ効果的」なので、その理由を説明していきたいと思います。

これから水彩画を始めようと思っている方は是非参考にしてもらえればと思います。

水彩画の出来は使ってる道具にものすごく左右される

まず最初に自分が水彩画を始めた時に感じたのは「道具がものすごく大事」ということ。

正直、私がこれまでにやっていたペン画やインクを使ったモノクロ画の場合は、「プロと同じ道具を使えば同じように描ける」と思い込んで初期投資をしたものの、実際はスキルによるものが大きくて凹むという流れが普通でした。

インクやペンなどのシンプルな画材の場合は、道具よりも技術がモノを言います。多分。

でも、水彩画に関していえば、

ちゃんとした道具を使わないと、求めるクオリティの絵が表現できない

という事に気づきました。

ホワイトワトソン紙
※最初に使っていた水彩紙はホワイトワトソン、この紙自体も高価な物だけどボタニカルアートには向かなかった

それは「高価な道具を使えばOK」と言ってるのではなく、例えばにじみを活かした表現方法なのか、私が描くような細密表現が必要な植物画なのかによって選ぶべき紙の種類も違います。

筆に関していえば、私は当初「大は小を兼ねるでしょ!」と思っていましたが、全然兼ねません。

描きたい面積に対して筆が大きすぎると水を含み過ぎて極端に薄まったり水地味ができたりしますし、逆に筆が小さすぎると途中で絵の具切れが起きてしまい、カスレや望んでいない色の濃淡の差が出てしまったりします。

水彩画に関していえば、道具選びがものすごく大切だよ!という事を知りました。

ちなみに、私は前述のホワイトワトソンからArchesのホットプレスに紙を変えてから劇的に絵が上達しました。これは単純にボタニカルアートとホットプレスの紙の相性がいいからですが、紙によってここまで変わるものかと驚きました。

Arches Watercolor Block 140 Pound Hot Press Paper

「高価な道具はもっとうまくなってから」の弊害

「高価な道具を買えばいいってものではない」と書いたばかりですが、実際良い筆や水彩紙は例外なく高価です。

正直、水彩画は良い道具をそろえようとすれば結構なお金がかかります。

高価な画材を購入する資金力のある方は良いですが、そうでなければ「高価な画材はもっと上達してから」と考えるかもしれません。

ただ、私は自身のBLOGでも再三伝えているように、

・絵をやろうとする人は審美眼が良いので、自分のヘタな絵を受け入れがたい
・上達するには描き続けるべきだが、色々な不安に襲われ継続が難しい
・自分の絵が上達しない理由を「才能がない」という言い訳に逃げやすい

という「絵を継続するのが難しい理由」がいくつもあるんですね。

そんな中で、自分の絵が上手くなってから高価な画材を買えばいいと思っていると、絵を描き始めの段階で安価で粗悪な画材を使ってしまい、全然自分の想像していた素敵な水彩画が描けないことに幻滅して「自分に水彩画の才能は無かった」という言い訳をしてやめてしまうと思います。

まずは辞めてしまいやすい描き始めの段階から適した道具を選ぶことによって「無駄に自尊心を傷つけることなく、水彩画を楽しめる」のです。

良い道具を使う事で「道具を言い訳にできない状況」にする

これは自分自身のためにも良いと思っていることなんですが、まず目標とする絵描きさんがいるとして、その人と全く同じ道具を使うというのは最も効率のいい方法だと思っています。

目標とする人はおそらくプロだと思うので、使っている道具は高価なものが多いかもしれません。

「プロと同じ高価な道具を使う事で初期投資費用が上がり、退路を断つ」というわけではなく、目標とする人との道具のハンディキャップを無くすことで、その人との差が「技術によるもの」だと明確になることが目的です。

同じ道具を使っているのだから、その人と同じように描けないのは自分の技術がまだまだ劣っているからだと理解できると、あとは描き続けて技術が上がれば差は縮まっていくだけです。

まず初めに道具のハンディキャップを取り除くというのは、練習に打ち込むためにはとても効率的なんですね。

まとめ

水彩画初心者が道具を選ぶ場合は、もし目標とする絵描きさんがいるならその方と同じものを選ぶか、水彩画のジャンルによって適した道具の中でもできるだけ良い物を選ぶといいという話でした。

水彩画のクオリティに大きく関与する画材は「紙>筆>絵の具」の順番だと思っていますが、特に「良い水彩紙」を使うと完成度が極端に変わります。

筆に関しては、自分が扱いなれることが大事なので高価なものが必ずしも使いやすいわけではありません。ただ、極端に安い筆はあまりお勧めしません。

私が実際に使用している道具に関しては当サイトで全てご紹介していますので、私と同じような絵が描きたい場合は是非参考にしてみてくださいね。

透明水彩
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