こんにちは、Noah’s ARTです。
水彩画を始めるにあたって、風景画や静物画など細かなジャンルによって表現方法が微妙に異なるので、選ぶ画材も少々変わってきます。
私は細密表現を必要とするボタニカルアート(植物画)を主に描いているので、それに合った画材を使っているのですが、その画材に行きつくまでに結構散財しました。
一度使ったきりペン立ての飾りになってしまっている筆や、棚に並んで開かれていないスケッチブックも数知れず。
こと植物画に関していえば自分が「これが良い」と思った画材はほぼ決まってきた感があるので、本記事では実際に私が使っている・もしくは使って良かった画材をご紹介したいと思います。
Contents
植物画/ボタニカルアートにおすすめの水彩紙・スケッチブック
おすすめの水彩紙:ARCHES HOT PRESS
水彩画は「水彩紙」によって表現が大きく変わります。おそらく筆や絵具よりも自分(のやりたい表現)に合ったものを見つけるべきなのが「水彩紙」です。
私が使っているのは「ARCHES」のHOT PRESS(ホットプレス/極細目)です。
ARCHESと言えばプロ御用達の高級水彩紙ですが、個人的にはこの紙を使うようになってから一気に絵の描きやすさが上がったので使い続けています。
ただ上で紹介しているようなブロックの水彩紙は高価なので、私はロールで売っているものを購入して自分で裁断してます。綺麗にカットするのは難しいんですが、その分一枚あたりは安く使えるのでおすすめ。
植物画を描くときに大切なのは「ホットプレス/Hotpress」という目の細かい水彩紙を使う事です。
ホットプレスの水彩紙は目が細かいので、絵の具の乾きが早く、水彩特有のにじみを活かした表現がしにくいですが、筆のタッチなど細かいニュアンスをみせることができるので細密表現をしたい場合に一番適しています。
ただし、植物画でもにじみを活かした表現をしたい場合はこの限りではないので、粗目の水彩紙を選らんでもOKです。この紙がBESTというわけではないので、一番は自分のしたい表現ができる紙を選ぶようにしましょう。
おすすめのスケッチブック:WINSOR & NEWTON Cotman Water Colour Paper
私が使っているスケッチブックは「WINSOR & NEWTON」の「Cotman Water Colour Paper」です。
これも中目とか細目があるんですが、水彩紙同様目の細かい「細目」を選ぶようにしましょう。極細目というのは無いですが、Cotmanの水彩用スケッチブックの中では「細目」が植物画に向いています。
ARCHESのホットプレスに比べると若干ツルツルしています。特に描きにくさは感じませんが若干違いがあるので、使い比べてみるといいかもしれません。
植物画/ボタニカルアートにおすすめの筆
水彩画用の筆ですが、私が使っているのは「WINSOR & NEWTON」の「Series7」です。
素材は「コリンスキーセーブル」というシベリアミンクの毛を使った筆で、水の含みが良く、動物毛なのに復元性が高い最高級の筆です。
使っている水彩紙といい、筆といい、画材の中では高価な物ばかり使っていますが、これは私が「自分のスキルアップにフォーカスするために敢えて道具に投資をしている」からであって私が特別リッチなわけではないです。この考え方は下の記事でまとめてますのでよかったらどうぞ。
筆に関していえば、必ずしも最高級のコリンスキーでなくても大丈夫。
最近ではリセーブルという人工毛とコリンスキーの毛を混ぜた、水含みが良く再現性も高い、且つ比較的安価な筆も沢山あります。
いきなりコリンスキーセーブルの筆を買わずとも、初心者の場合はリセーブルの筆を使えば大丈夫だと思います。
中でもホルベインのパラリセーブルやブラックリセーブルあたりは、価格帯と使用感が丁度いいのでおすすめです。
後はイレギュラーなものを含めると、私がInstagramでみていてものすごく作風や筆のタッチがキレイで参考にしている方がいて、その方が販売しているオリジナルの筆も購入して使ってみたりしています。
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自分にその筆が合うかどうかは使ってみるまで分からないのですが、自分が好きな水彩画家さんの使っている筆を使えば、(技術的に同じレベルに行けば)理論上は同じタッチが出せるはずです。
そういう基準で画材を選ぶのもあながち間違いではないと思います。
植物画/ボタニカルアートにおすすめの絵の具
私は現在「ホルベイン社」の絵の具を使っていて、上の記事で以前ご紹介した「ボタニカルアート24色セット」をベースにいくつかの色を買い足して使っています。
このボタニカルアート24色セットに入っている色の種類は下記の通りです。
- カーマイン
- オペラ
- バーミリオン ヒュー
- レモン イエロー
- イミダゾロン イエロー
- パーマネント イエローディープ
- オリーブ グリーン
- リーフ グリーン
- パーマネント グリーン No.1
- ビリジャン ヒュー
- フーカス グリーン
- サップ グリーン
- ターコイズ ブルー
- セルリアン ブルー
- ピーコック ブルー
- ウルトラマリン ディープ
- プルシャン ブルー
- パーマネント バイオレット
- キナクリドン バイオレット
- イエロー オーカー
- ロー アンバー
- バーント アンバー
- アイボリ ブラック
- チタニウム ホワイト(オペーク ホワイト)
追加で購入したのは、
- インディゴ
- セピア
- シャドーグリーン
- グリーングレー
- デービスグレイ
- ブライトローズ
などです。
色は基本的に「赤」「青」「黄」の3食の混色で作り出せるのですが、グレー系の中間色や花弁などに使う透明度を保ったまま使いたい色に関しては追加購入した方が良いかもしれません。
インディゴ、セピア、シャドーグリーンの3色に関しては、絵の中の最も濃い部分の色をつけるときによく使います。
初めから多い色のセットを購入してもいいですが、実際にはあまり使わない色も出てきますし、20色くらいのセットを購入して不足分を追加で買い足すのが良いかもしれません。
植物画に関してはご紹介しているボタニカルアートセットは比較的使用頻度が高い色が揃っているのでおすすめです。
まとめ
今回は、水彩紙・筆・絵具と水彩画を描くのに必要な画材のTOP3について、私が実際に使っているものを中心にご紹介しました。
私が使う画材については新たな画材を使ってみた際には追加でレビューする予定ですので、SNSなどでフォローしていただけますと幸いです。
私の作品や制作過程などの情報は「Instagram」で公開しています。
新作の情報や使っている画材などの質問は、Instagramをフォローいただいてコメントいただければできる限り回答いたします。
一緒に水彩画を沢山描いて楽しみながら上達しましょう!
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