アーティストの費用対効果 ~壁に絵を「飾る」ことと、「描く」ことの違い~

常日頃から、絵を描く事の意味、そして「絵の価値」や「絵のもたらす効果」についてふと考えることがあります。

絵やデザインは、ビジュアルの側面で見る人の目を引き、商品の購買意欲に影響を与えたり、宣伝効果を上げる役目を果たしますが、どのような絵やデザインだと効果的に集客アップにつながるかアーティストの人選が難しいところだと思います。

すでに実績のある名の売れたアーティストは、実力は間違いないけどギャラも高く、宣伝広告にその様な有名なアーティストを起用できるのはごく一部の、広告予算のある企業に限られます。

絵を描きたい人は沢山いますが、「その人の名前自体に宣伝効果を持つ人」というのはごくごく少数で、ギャラは少額で済むけど起用後の宣伝効果は未知数です。
会社というのは、アーティストを起用し、ギャラを支払ううえで、「そのアーティストを起用することでどれほど数字を出せるのか」という事が求められます。

つまり、「費用対効果」が重要なのです。

費用対効果をあげるには!?

アーティストを起用することに関する費用対効果を、アーティスト自信が証明することはとても難しく、よほど有名なアーティストでなければ、大きな企業や宣伝媒体に起用してもらうことは困難です。

しかし、現在はSNSなどにより、各アーティストの具体的なファンやサポーターの数字を見ることが出来、一定の指標にはなりえると思います。(実際に、自分も、企業側からSNSのフォロワー数などを幾度となく聞かれたことがあります。)
また、各企業もウェブサイトやSNSを使っていることが多く、宣伝方法や告知方法を工夫することで、アマチュアアーティストの起用でも、費用対効果をあげることが可能だと思います。

僕個人の考えとしては、見せ方さえ工夫すれば、起用する側の企業と、起用される側のアーティストのメリットが合致し、アーティスト雇用の促進につながると思っています。

企業側メリットとは!?

見せ方を工夫することを前提として、アマチュアアーティストを起用するメリットとして考えられるものを挙げると、

 1.有名アーティストに比べ、起用が安価である
 2.様々なアーティストを独自に発掘することで、将来を見据えた宣伝活動を行うことが出来る
 3.アマチュアアーティスト起用の動きを見せることで、実は数多くいるアーティスト/クリエイター予備軍への啓蒙活動になり、且つ一般の人々との距離が近くなる

これは、絵を描いたり物作りをしている人には理解してもらいやすいと思うのですが、「〇〇の企業はアマチュアアーティストの雇用や育成に力を入れている」というのは、デザインコンペティションを数多く開いていたりするので印象に残ったりします。 とある有名スポーツブランドは、「アーティスト予備軍」を優遇して雇用する試みをしているなど、まだまだごく少数ですがアーティスト育成に力を入れている企業もあります。

「有名ではないが、私たちの企業はこのアーティストが面白いと考え、起用していきます!」という「有名じゃなくても、良いものは良い」という視点は、新しいものを生み出したい、他社とは違って面白い視点を見せたい、、という理念の表れとしてとらえることが出来ると思いますし、僕自身はそういう企業の方が魅力的に感じます。

見せ方の工夫とは!?

現在、自分は自身2回目のウォールドローイング(自分の画材はマーカーなのでペイントというよりドローイング!?)を依頼されているのですが、「壁に絵を飾る」ことと「壁に絵を描く」ことは大きく違うと思います。

DSC_0069 IMG_6178 IMG_6208 IMG_6358

絵というのは、興味のない人には壁に飾っていても視界にすら入らないかもしれません。たとえそれが有名なピカソやゴッホやルノアールだったとしても、気づきさえしないでしょう。
しかし、それが壁画(Murals)として壁に描かれていたら、、その描いている経過も撮影したり動画で配信していたら、、興味を持ってみてくれる人が大勢でてきます。

パフォーマンスの側面も備えたウォールペイントなどは、そのスケールによって、場合によってはピカソなどの宣伝効果を超えることが可能かもしれません。 以前、自分にウォールドローイングを依頼して下さった、池袋のヘアサロン”SWAG”のオーナーは、海外のサロンのようにアーティストに壁に絵を描いてほしい!という思いから、自分に依頼をしてくださいました。

自分は3週間ほどかけて描いたのですが、その間にも営業はしており、お客さんから声をかけてもらうこともしばしばで、描いている自分としても、単に絵を壁にかけてもらうよりもはるかに大きい影響力があるなと実感しました。

SWAGでのウォールドローイング動画。
この動画は、1か月で1000回以上再生され、現在も毎日再生回数は増え続けています。

パフォーミングに終始して、作品がダメダメでは本末転倒ですが、今の時代様々な見せ方で差別化を図ることもできますし、大きな宣伝効果を狙うことも可能だと思います。

今後に期待

自分としては、日本の社会自体がネームバリューでアーティストを選ぶのではなく、独自の見せ方やストーリーを持ったアマチュアアーティストが多く仕事が得られ、活躍できるようになっていけばいいなと思っています。
自分自身も、自分の活動によって自分の考えに説得力を持てるようにしていかなくてはなりませんし、さらなる努力が必要だと思っています。
また、自分に色々とお仕事の依頼を下さる、前述のSWAGや某企業などのようにアーティストとのコラボに可能性を見出してくださる方々もいるので、そういう方々の力になれるよう頑張ろうと思います。

更新のお知らせを受け取ろう!

SNSアイコン私の作品や制作過程などの情報は「Instagram」で、
ブログ記事の更新は「Twitter」でお知らせしています。

絵の描き方やアーティストのセルフプロモーションの方法などを知りたい方は、
上記SNSで質問を受け付けていますので、興味がある方は是非フォローお願いします。

Instagramでフォローする  Twitterでフォローする 

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です